

設計・職人集団
「TEAM JOTO GAMO4」が、
住まいの悩みを解決!
株式会社ヤマケイ
代表取締役 山本 学 氏
大阪市内の北東部に位置する城東区、その中でも蒲生(がもう)4丁目(通称:がもよん)は、近年は地域おこしで注目されているエリア。この地でリフォーム業を営むヤマケイの代表取締役 山本学氏は、「町の水道屋」だった父の後を継ぎ、現場の第一線での作業を通じて、建築士職人仲間とチームを組み事業を続けています。
120%のヒアリングで
プロの目から見た提案を盛り込む
モットーは、「リフォームで暮らしと健康を活性化します」です。まず、お客様の話を120%聞く。ただし、言われるままではなく、専門家として「同じ予算でもこうした方がいいですよ」といった提案をさせて頂きます。ちゃんと暮らしや健康への配慮を盛り込みたいといつも考えています。
例えば、私は常に五感に訴えるリフォームを心掛けています。クロスを貼る時は、音の響きに適しているか配慮する。トイレの工事も使い勝手だけでなくデザインや空間全体のニオイについても提案する。お風呂なら、ヒートショックの軽減やバリアフリーを意識したり、シャワーを節水しながら快適に浴びるといったように、せっかく住まいに手を入れるのですから、快適で健康的な暮らしを実現できる素材・機能・設えをできるだけおすすめしていきたいですね。
また、カラーユニバーサルデザインにも力を入れています。例えば、ご家族に白内障や緑内障の方がいると聞けば、洗面の水栓の色や浴室の壁や浴槽の色にコントラストのあるものを提案します。水栓や浴槽が認識しやすくなり、健康的でつつがなく毎日を送っていただけるからです。
一生のお付き合いだからこそ、
何がお客様のためになるかを第一に

築20年ぐらいのタワーマンションがあります。イタリア製の部材を使っている豪華な物件ですが、経年劣化で室内のドアレバーの動きやカギに不具合が出てきて、トイレに閉じ込められるといった問題が出てきたんです。しかし、メーカーの日本支社がもう国内になく、交換部材が手に入らない。国産の代替品もない。新築時の関係各社がどうしようもなかったところに、私に相談がきました。
かつて建設コンサル会社にいた時のつてを頼って、ミラノ在住の建築家を紹介していただき、半年以上かけて商流や輸入ルートを確保し、トラブルのあった「ロックケース」という部材を調達できました。このほかイタリア製の別メーカーの廃番になった部材についても、規格をよく調べると使えるものがあったのです。かなりの手間がかかりましたが、ドアまわりを取り替えて大がかりな工事しかない、と思っていた住人の皆さんにはとても喜ばれました。たかが部品、されど部品です。
カギの部材の故障のために、ドア全体を交換することは、とてもムダだと思いますし、環境にもやさしくないですよね。しかも、皆さんはそのインテリアを気に入っていたので、できるだけのことをしたかったのです。商売人としては、ドアを交換してもらったほうがはるかにラクで儲かるかもしれませんが、そこは商いとしての私の考え方とは違います。
お客様のことを第一に考え、一生お付き合いをしていきたい。だから、できるかぎり最善の手を尽くすことを大切にしています。
地域のお祭りでは、店舗を解放

私が蒲生4丁目に移ってきたのは、職人仲間がほとんどこの地域に住んでいたからです。彼らは、二代目三代目なので、地域のお祭りやイベントなどに深く関わっています。私もお手伝いをしたり、お祭りの時は店舗を解放して休憩所にしたりといった協力を微力ながらしています。
バンド、モトクロス、カーレース、ウェイクボード・・・若い頃からいろんな趣味があり、すぐ飛びついて一旦は、はまるのですが、「これでは食べていけないレベル」とあきらめることの繰り返しでした。でもリフォームだけは「もっと上を目指そう」と努力できるんです。まわりの方々に恵まれたおかげで、ひょっとして天職なのかもしれませんね。
今、イチ推しのリモデルは?

生まれ変わった洗面室。実は新たな動線も確保しています。このリフォームでは、洗面室とお風呂のリフォームだけでなく、コロナ禍でリモートワークをすることになったご主人が仕事に集中できるよう、新たな動線を設けました。左の写真のように本棚を入れていた床の間奥の壁を抜いてドアを付け、通路にしたのです。こうすることで、洗濯機のある洗面室から直接ベランダへ向かうことができるようになりました。プラスアルファの提案によってお値打ち感が断然高まります。